アンケートを終えて

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1. はじめに
 「調剤支援」をより良いソフトにするために、2003年10月の第1回目のアンケートに続き、第2回目のアンケートを行わせていただきました。実施に際してのユーザー様のご協力に対し、厚くお礼申し上げます。
 「調剤支援」に関しましては、市販レセコンにより近いものにしようと考えて、電子レセプト発行・薬剤情報印刷・薬袋印刷・在庫管理(AtTyan使用)等、少しずつ機能アップしてきました。世の中に完全なソフトウェアはない、と言うたとえのごとく、「調剤支援」も、まだ未熟な所も多いと思います。そこで、この辺りでユーザー様の意見を聞いて、いろいろな意見を参考にして、「調剤支援」の改良の方向を決めて行きたいと思い、アンケートを行いました。
 
2. 「調剤支援」の販売動向から推測されること
 2001年5月の「調剤支援」販売開始から2002年3月までに「調剤支援」を購入した薬局様は約70軒、その中から2002年4月の法改正時に再購入した薬局様は約40軒、その後、新規を含め2004年3月では約110軒、その中から2004年4月の法改正時に再購入した薬局様は約80軒、その後、新規を含め2006年3月では約190軒、その中から2006年4月の法改正時に再購入した薬局様は約120軒で、2007年6月現在、約150軒となっております。(ここでの数字は、購入した薬局様であり、使用している薬局様ではありません。)

 再購入しなかったユーザー様には、メールで再購入しなかった理由をお聞きしましたが、その返答率は約20%位で、返答の50%が「他社レセコンに移る」で、残りの50%は「廃業」でした。返答のなかった80%のケースでは、多くが「使用することが出来なかった」と言う理由だと想像できます。2002年4月の法改正時に再購入した薬局様は、その約90%が現在でも使用しているという事から、使いこなせるようになれば継続する、と言うことは間違いないと考えられます。
 また、ver6.0でガイドとヘルプを削除してから、デモ版ダウンロード数に比べて、購入率がかなり少なくなった、と言う事実もあります。

 ソフトに関しては、DX版をご使用のユーザー様の再購入の割合が高いという傾向があり、DX版程度の機能がレセコンには必要なのではないかと考えられます。
 なお、グレード別の購入割合は、NET版 6%、DX版 55%、MD版 34%、SD版 5%、です。
 
3. アンケート結果のまとめ
@ 第1回目のアンケートと比較して
 第1回目のアンケートと比較して以下の点が変化しています。

・他社レセコンからの移動が増加した。
・コンピュータのスキルが高いユーザーが増加した。
・調剤を主とした薬局の使用が増加した。
・処方せん取り扱い枚数の多い薬局が増加した。
A 「調剤支援」の機能に関して
 機能に関するヒストグラムは、すべてのグレードを母体としているため、ここではグレードの違いも加味しています。
1) 便利だと思う機能
 集計処理機能・医薬品更新機能・お薬手帳印刷機能・薬袋印刷機能・電子薬歴機能・併用禁忌表示機能等が、便利だと思う機能で、電子(磁気)レセプト発行機能・約束処方機能等は、使用頻度が低い機能だと思われます。但し、電子レセプト発行機能は、これがないとレセコンと呼べなくなるので、便利な機能と言うわけではないかもしれません。
2) 改良したほうが良いと思う機能
 集計処理機能と医薬品更新機能の改良希望がやや多かったようで、重要性が高い機能かと思われます。
3) 装備してほしい機能
 装備してほしい機能はいろいろありましたが、ここでは、複数のユーザー様が希望しているものとさせていただきます。

・国保請求書印刷
 国保の請求書に関しましては、自治体によって異なると言う事と、オンラインレセプトでは(現段階で)請求書は不要である、と言うことから、現在は製作する予定はありません。(東京都に関しましては、ユーザー様より、さまざまな資料をいただいておりますが、栃木県と東京都でも様式が多少異なるようです。) ご意見いただければ、「請求用まとめ」のほうを改良いたします。

・2次元バーコード読込み機能
 将来的には、できるようにしようと考えております。

・次回来客予定検索機能
 以前(「調剤支援」として販売を始める前)、似たような機能を持たせていたのですが、患者さんも正確に来局しないため、廃止しました。カレンダーのような状態で表示すれば良いのかも知れません。考えてみようと思います。

 今回のアンケートで、「調剤支援」に装備されている機能をわからないユーザー様が結構多かったことが分りました。「調剤支援」を使いこなしていないユーザー様が多いことに反省して、ソフトの開発を進める必要がありそうです。
B アフターケアに関して
 アフターケアに関しては、プログラム・医薬品データ・サポートに関してまとめてみました。
1) プログラム
 プログラムに関しましては、これからもより良いプログラムとするために、バージョンアップを続けていこうと思います。ただアンケート結果より、約1割のユーザー様がまったくバージョンアップを行っていなく、半数のユーザー様がおおよそ行っている、とのことですが、バグなどの修正もあるために、なるべく早急に書き換えたほうが良いと思います。
 また、バグがあると困るというご指摘もありますが、その通りだと思います。当方でも、ある程度テストを行ってからアップしていますが、ちょっとした所でバグが発生します。バグに関しましては、当方では気がついておりません。ユーザー様からのご指摘でわかるものです。バグであるかどうかに関わらずに、おかしいと思ったら「あれやこれや」にお書き下さい。バグに関しましては、できる限り早急に修正して公表します。
2) 医薬品データ
 医薬品データの書き換えに関しましても、約1割のユーザー様がまったくバージョンアップを行っていなく、約6割のユーザー様がおおよそ行っている、とのことでした。オンライン請求になると、経過措置になった医薬品のコードは使用できなくなるので、スムーズな書き換えが必要になると思います。
3) サポート
 サポートに関しましては、電話とメールの2つの方法がありますが、どちらにしましても「専門用語がわかりにくい」等の指摘を受けました。
 電話によるサポートは、主に使用方法のみとさせて頂いており、それ以外の質問はメールや「あれやこれや」にてお願いしております。電話による質問に関しましては、即答できない場合や雑な対応になってしまうことも多く、申し訳ないと思っております。
 なお、当方からのお願いですが、質問するときは、当方で再現できるように具体的な内容を書いて頂ければ助かります。
 また、サポートに関する不満としては、ユーザー様の半数以上が、「更新情報がホームページを見ないとわからない」と答えておりますが、メールアドレスの分っているユーザー様にだけ、情報をお知らせするわけにも行きませんので、このような形にしております。
C マニュアルに関して
 マニュアルに関しましては、約半数のユーザ様が、「知りたいことはマニュアルでおおよそわかる」とのことでした。「調剤支援」のほぼすべての機能をマニュアルに記す、と言うことを心がけて作成しているため、と思われますが、反面、21%のユーザー様が、「知りたいことがどこに書いてあるのかわかりにくい」と答えております。
 また、21%のユーザー様が、「専門用語がわかりにくい」と答えておりますが、コンピュータを扱う以上、ある程度ご容赦いただきたいと思います。
 マニュアルの中に、明らかな誤りや、誤解を与える表現があり、バージョンアップ時に修正しております。ただ、これらは、バグと同じようにユーザー様からのご指摘により分ることが多く、これからも、ご指摘をよろしくお願いいたします。
D ホームページに関して
 ホームページに関しましては、約60%のユーザー様が週に1回以上アクセスしているようです。
 ホームページに関するご意見では、「IE以外のブラウザにも対応してほしい」とありましたが、ホームページでは、Perl・JavaScript等を使用しており、当方の勉強不足から、現段階での対応は難しいです。デザインなどに関しましては、いろいろ考えながら作成しているのですが、なかなか上手くいかないのが現状です。
 このたび、ホームページに都道府県別の「調剤支援」使用薬局・サポートしても良いと考えているユーザー様があるかどうか等の情報を載せようと思いアンケートに含ませました。45%のユーザー様が薬局名の掲載を許可して下さり、68%のユーザー様がサポートをしてもよい、と答えてくださいました。ありがとうございました。
 
4. 今後の課題
@ 今後の改良点
 改良点の優先順は、使い易くする事が第一で、次に新機能を付けること、と考えております。
1) より使い易くする
 今回のアンケートで、「調剤支援」を2年以上使用しているユーザー様でも、使いこなしていない部分(使わないのかもしれません)が多少見られたため、次のような部分を改良しようと思っております。

・処方せん様入力画面
 1つの画面で、患者データ・医療機関データ・医師データ・調剤データを入力できるようにしようと思っております。これにより直感的な入力が期待できます。この画面は、「AtTyan」プログラミング終了後からプログラミングをはじめ、おおよそ8割くらいできております。

・ガイドの復活
 「マニュアルがわかりにくい」と言うユーザー様が2割以上居たことと、ガイドを廃止してから新規注文が減った、と言うことから、ガイドを復活させようと思っております。もちろん、必要のないユーザー様は表示しないようにします。

・地方公費について
 地方公費に関して、法別番号から、その公費が支払い機関に請求する公費か、別請求する公費(保険請求外公費)か、を判断できるようにしたい思っております。当方でもいろいろ調べようとは思いますが、最終的には、ユーザー様の力に頼るところもあると思います。その場合は、よろしくお願いいたします。

2) 新機能に関して
 アンケートより、装備してほしい機能はいろいろありましたが、現段階ではとりあえず、次のように考えております。

・自動アフターケア機能
 医薬品やプログラムの更新を行っていないユーザー様が1割程度いる事から、調剤支援終了時に、自動的に更新処理が出来ないものか、と考えております。実現可能であれば、装備したいと思っております。

・2次元バーコード読込み機能
 2次元バーコードの仕様はJAHISが定めているようですが、まずはJAHISが仕様を教えてくれるかどうかが、問題になると思います。時期が来たら問い合わせてみようと思います。

A 価格に関して
 アンケートにも、「低価格を維持してほしい」とありましたが、現在のところ価格の変更は考えておりません。ただ、当方で最終的に、最上版として10万円+消費税のソフトを目指しております。どのような形になるかはわかりませんが、10万円+消費税のソフトは作成するつもりです。最も一般的なDX版50,000円で、月々2,000円強ですので、この程度の負担であれば納得していただけるかなと思っております。
B 販売目標に関して
 当方で、1日の中で「調剤支援」に関連している時間は、平均5時間くらいになり、経費を計算すると、年間450万円位になり、アルバイト代などのその他経費を含めますと、2年間で約1100万円になります。このことから、販売目標を250本としております。少し営業活動もしようと思いますが、ユーザー様のご協力があると助かります。
 
5. おわりに
 平成21年度からのレセプトオンライン化に向けて、レセプトコンピュータの用途も多少増加すると思われます。また、医療費削減も進むと思われますので、レセプトコンピュータに掛かる経費も出来るだけ削減して行く方向であると思われます。
 そのような中、「調剤支援」も、よりニーズにあったソフトとして改良を続けて行きたいと思います。そして、ユーザー様からのご意見は、改良するに当たり、大いに参考になり助かります。
 今回のアンケートにお答えいただいたユーザー様の「調剤支援」に関するご意見は、「調剤支援」をより良いソフトにして行きたい、と言う建設的な意見が多く嬉しく思います。貴重なご意見、ありがとうございました。

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